前回はProgateでの学習履歴をまとめました。
今回は、Rails学習者の登竜門とも呼ばれるRailsチュートリアルに取り組んでみた雑感をまとめました。
Photo by Cristina Bejarano | Flickr
Railsチュートリアルとは
無料でRailsを学習できる教材です。
動画やその他諸々には料金がかかりますが、ネット上で学習する分には無料で学習できます。
学習のペース
自分は年末年始に家に引き篭もり、Railsチュートリアルを進めました。
というのも、TECH CAMPがイナズマコースという年末年始7日間の集中特訓プランを提供していることを知り、なぜかそれに触発されて実家に帰らず、自らRailsチュートリアルに向き合わないといけない状況を作ってみました。
結果として、Railsチュートリアル全14章に1日2章ずつ取り組み、7日間で終えることができました。
修論執筆と並行していたこともあり、かなり頭は疲れましたし、Progate同様、1周だけじゃ理解しきれないなと感じました。
ただ、それぞれの章がかなり重い内容だったこともあり、自作Webアプリを作りたいと構想を練り始めた自分にとっては、もう1周がむしゃらに取り組むのは不可能だと判断し、その後自作アプリケーションの開発に移行しました。
実際、Progate同様、Twitterクローンを作成していくので、この時点で簡単な自作SNSアプリケーションは作れるようになっているかと思います。
何が身についたのか
あくまで個人的な感想ですが、Railsチュートリアルでとてもタメになったと感じたのは大きく二つです。
- サーバとかよく分からなくても、簡単にアプリをデプロイ(公開)できる方法を学べた
- セキュリティ面に関して、一歩踏み込んだ内容を学べた
特に、Progateで学べなかったデプロイを学べたのは大きいです。
本当はサーバ周りに関しても知識を付けていくべきなのでしょうが、自作アプリケーションの開発に多くの時間を割きたい自分にとって、手っ取り早くデプロイする方法を学べたのは非常にありがたいなと。
ただ、チュートリアルはherokuというPaaSサービスを使ってデプロイをするのですが、herokuの公式サイトは英語ドキュメントしかなく分かりにくいというのが少し残念なところです。
今度時間がある時に公式ドキュメントを熟読しつつ、記事としてまとめたいと思っています。
また、セキュリティ面に関してですが、ログイン・ログアウトの機能周りを詳しく学べたり、通信を暗号化するSSLの実装を学べたりするので、ここでしっかり学んでおければ自作アプリケーションでもセキュリティ面に不安のないログイン・ログアウト機能を実装できるかと思います。
もしログイン機能を実装するとなると、パスワードやEメールアドレスをデータベースに保存することになるので、セキュリティ面に不安が無い状態にしておくというのは非常に重要だと思います。
以上、何点か挙げましたが、もちろんデプロイやセキュリティはチュートリアルで学べるほんの一部で、もちろんその他にもたくさんのことを学べる教材です。
一度やりきってみて、Progateより一歩踏み込んだアプリケーション開発の流れを体験してみるのもいいかと思います。
注意点
ここまでではチュートリアルのタメになる点を一部紹介しましたが、取り組んでみると落とし穴的なポイントが何点かあったので、ご紹介します。
1点目に関しては、cloud9というブラウザでプログラミングできるサービスの仕様が最近変わったため、ネット上にたくさん落ちている古い情報を頼りにすると、環境構築でハマってしまうので注意した方がいいということです。
自分の場合、UIが変更されていてかなり困惑しました。
また、heroku周りもネット上に古い情報が多く、環境構築するのに時間がかかりました。
それに関しては、下記の記事で少しだけ触れています。
そんなこんなで、Railsチュートリアル本文で、cloud9は環境構築が楽ちんですと煽られるものの、「hello world」まで辿り着けない危機に陥りましたので、共有します。
また2点目に関して、Railsがバージョンアップしたりする際には、ネット上の古い情報と実際の情報が異なるケースがあるため、こちらも注意が必要かなと思います。
実際、1月にはチュートリアルに修正が入ったようです。
#Railsチュートリアル が Rails 5.1.4 に対応しました! 🆙✨https://t.co/37QWOcMbxA
— Railsチュートリアル (@RailsTutorialJP) 2018年1月17日
また、AWS Cloud9 への移行に伴って Heroku Toolbelt がデフォルトでインストールされていない問題についても解決しました 🔧💨
1つ1つの変更は小さいですが、全体としては1,000行近い修正となっています 📕✨ pic.twitter.com/8GFhNmwqQZ
ということで、こちらもネット上の古い情報を使用するとハマる可能性があります。
結論としては、1点目と2点目の注意点に関しては両者とも、
チュートリアルは多くの人に使われている教材だけど、だからこそGoogle検索を使うときは必ず最新の情報を入手すること
が重要だと思います。
以上、Railsチュートリアルに関しての雑感をまとめてみました。
これから取り組む人の参考になりましたら幸いです。